キアゲハの卵と幼虫の観察日記(山下さん版)


ある日、一通の手紙とともに、キアゲハの卵と幼虫の写真が送られてきました。

送り主は、愛知県知多市にお住まいの山下さんです。

手紙には以下のようなメッセージが書かれてありました。

〜お便り〜

ころころ島様

キアゲハの楽しい写真見させてもらいました。

私もキアゲハをこよなく愛している一人です。今年は初めて成長記録をデジカメに 収めることが出来ましたので見て下さい。

でも、残念なのは、夜のうちに家出をしてどこかでさなぎになってしまいますの で、さなぎと羽化を見ることが出来ない事です。

今度は何とか見えるところでさなぎになるようにして羽化を見たいと思っています。

参考に成長記録の写真を送らせて頂きます。ちなみに餌は、”明日葉”です。

実は探検隊、キアゲハの蛹化、羽化の様子はよく見ますが、卵や幼虫が成長する現場を見たことがありません。とても興味深く、写 真を見せていただきました。(コメントは探検隊)

★2002年6月のキアゲハの様子
(写真をクリックすると別ウィンドウで大きな写 真が表示されます)
2002年6月9日
明日葉の葉の上に、キアゲハが産卵しました。
んま〜、なんて美しい卵なのかしら!  キラキラ光って、まるで真珠のようね!
2002年6月15日
卵から幼虫が孵りました。まだまだ小さいです。
とてもあのきれいな卵から生まれたとは思えない幼虫だね。
最初、小鳥の糞かと思っちゃった。
2002年6月23日
キアゲハの幼虫らしく、体に模様が出てきました。
1週間たったら随分大きくなったね。
よっぽどたくさん葉っぱを食べてるんだろうね!
2002年
6月30日

すっかり大きくなりました。蛹になるのもそろそろですね。
り、りっぱな幼虫に成長したね!
探検隊は、これぐらい大きくなった幼虫しか見たことなかったよ。

 


 

その後、 また山下さんからお手紙が届きました。

〜2回目のお便り(2002.8.13)〜

ころころ島様

毎日暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

私は、昨日今日と休暇を取って夏休みをしています。
そして昨夕、旅行から帰って何時もの通り花(モミジアオイ)に水やりに行って発見しました。発見というよりも今年も忘れずにやって来てくれました。

そうです。夏バージョン、キアゲハの卵です。
11日の朝は無かったですから、産卵 は11日から12日に掛けてです。
おそらく12日の早朝ではないかと思います。

したがって,写真は産卵2日目の卵と思われます。

今回は、プランター1箱に約20個確認できました。しかし,20匹全部育ったとすると餌の方が持ちそうに無くて今から心配しています。ころころ島がもう少し近かったらあげたい位 ですが、少々遠くて残念です。

とりあえず、勝手に卵確認の写真を送付させていただきます。(団子3兄弟ではないですが、卵3兄弟と全部で20個程度確認できるでしょうか。まずは見て下さ い。

 

卵が20こ! 探検隊の面々もびっくりです。写真を開いて見ると、きれいなきれいな真珠のような卵がたくさん写 っていました。


★2002年8月のキアゲハの様子:その1
(写真をクリックすると別ウィンドウで大きな写 真が表示されます)

2002年8月13日
明日葉の葉っぱ一面に小さな卵がついています。おそらく、産卵2日後ぐらいでしょうか。
ぜひとも写真をクリックして、大きな写真で見てみて下さい。

全部で20こぐらい卵があるんだって。数えてみよう!
これが『団子三兄弟』ならぬ 『キアゲハ三兄弟』!
こんなにたくさん孵ったら、御飯が大変だね!

 

2週間後。山下さんからその後の幼虫たちの様子が送られてきました。

 

〜3回目のお便り(2002.8.28)〜

ころころ島様

残暑がまだまだ厳しいこのごろですが、いかがお過ごしでしょうか。

先日はキアゲハの卵の写真を送らさせていただきました。

今日は、その後の近況についてお知らせしたいと思いましてメールしています。

卵の時に餌が心配と書きましたが、その通りになってしまいました。とにかく幼虫の食欲には驚かされます。

青々していた明日葉も1日で茎だけになってしまいました。そして、その2日後には1匹を残して夜逃げしてしまいました。どこかでさなぎになってくれることを願って います。

まずはキアゲハの近況報告まで !!!

追伸  近所に人参かパセリがありましたら探してみてください。幼虫が見つかるかも知れません?

 

★2002年8月のキアゲハの様子:その2
(写真をクリックすると別ウィンドウで大きな写 真が表示されます)
2002年8月16日
孵化したばかりの幼虫。
とっても小さいです。

うわ〜、すごくちっちゃい! 3ミリもないよ!

10日ぐらいでこの何十倍になるんだから 、すごいよね〜。 それも葉っぱだけで....。
葉っぱだけ食べてるんだったらダイエットになりそうなのにね。不思議。

2002年8月25日
20匹の幼虫が仲良く一緒に暮らしています。

2002年8月26日
瞬く間に食べ尽される明日葉! 食欲旺盛です。

2002年8月28日
末っ子芋虫を1匹残し、すっかり荒野に成り果ててしまったプランターです。

うわ〜、みるみるうちに葉っぱがなくなっちゃったね!

すごいね〜。

これだけたくさん葉っぱを食べるから、あんなにきれいなチョウチョになれるんだね。

でも、脱走した幼虫たち、どこでサナギになって羽化してるんだろうね。

最後に1匹残った末っ子芋虫、ぜひぜひ、山下さんの目の前で、羽化してほしいよね。
ほんと、それこそ蝶の恩返しだね。

 

さてさて、最後に残った幼虫は、どうなるのでしょう。
探検隊の面々は、山下さんからのその後の報告をわくわくしながら待ちました。


〜4回目のお便り(2002.9.1)〜

ころころ島様

 ところで、一匹だけ夜逃げせずにいた幼虫ですが、家内の提案で明日葉の横にパセリを置いたところ、パセリの方に引っ越してくれました。
 そこでパセリも食べるようになり、写真のように大きくなりました。もう2〜3日したら多分この一匹も夜逃げしてしまうと思いますけど、必ずや蝶になって、また卵を産みに来ると思っています。

 プランターの明日葉にキアゲハが来るようになったのは3〜4年前からです。 初めはせっかくの食用の明日葉を食べられてしまってと思いましたが、毎年卵を産み に来るようになってくると愛着が湧き、今年も来てくれるかなと思うようになりまし た。今はキアゲハの為に明日葉を育てているようなものです。


2002年9月1日
明日葉がすっかりなくなってしまったので、差し入れのパセリにお引っ越しです。

パセリにお引っ越しできてよかったね!
明日葉にパセリ。お主なかなかグルメじゃのう。

 

最後の1匹、脱走しないでいてくれないかな、と探検隊の面々もお祈りしています。
山下さんの目の前で、サナギになって蝶になってくれたら、 これ以上の恩返しはないですよね。

....そうするうち、とってもうれしいお知らせがやってきました!


〜5回目のお便り(2002.9.4)〜

ころころ島様

 遂にやりましたよ!!!
 夜逃げされずプランターの中で ”さなぎ” にすることに成功しました。
 とにかくこの一匹はのんびり屋で成長も2倍近く掛かっており、ひょっとしたらと 思いプランターに枯れ枝を挿してみました。
 案の定、次の日見に行ったら写真の通りさなぎに成る準備中でした。やったーと何 か子供の心になった様な気がしました。
 家内にも言われています。「お父さんやけに今回は熱心だねー」と!!
 写真でも分かるようにさなぎに成るのに2日も掛かりました。とにかくのんびり屋 さんです。  何日後に羽化するのか分かりませんが、羽化するのが見られたらと思っています。


★2002年9月のキアゲハの様子
(写真をクリックすると別ウィンドウで大きな写 真が表示されます)
2002年9月2日
枝にのぼってサナギになる準備を始めた幼虫。夜の間に変化します。
ぷくぷくと太って、いいチョウチョになりそうな幼虫だね。
山下さんちのごちそうのおかげだね!
2002年9月4日
すっかりサナギになりました。羽化する日が待ち遠しいですね!
立派なサナギになったね〜。 羽化するまでの10日間、わくわくするね!

 

末っ子芋虫の成長ぶりに、探検隊の面々も大喜びでした。
山下さんから送られてくる、羽化の時の報告がとても待ち遠しいです。


そして10日たった9/14。とうとう感動のお知らせが届きました!

〜6回目のお便り(2002.9.14)〜

ころころ島様

 遂に羽化しました!!!!
 前日夜更かしをしたため、羽化や羽根が伸びていく瞬間は見れなかったですが、初めて自分のプランターで羽化したキアゲハが見れました。感無量 でした。
 7時過ぎに今日は11日目だけどどうかなと思って見に行ったところ枝にぶら下り羽根を乾かしているキアゲハを見つけました。そして、9時ころに初めて羽根を広げてくれました。
 今日は曇りですので羽根が十分乾くのに時間が掛かったのか、飛び立ったのは12時頃でした。
 羽化したばかりののんびり屋の末っ子キアゲハの写真を送付します。どうか見てやって下さい。
 これで、卵から羽化まで全て写真に収めることが出来ました。とはいっても羽化の瞬間の課題が残りました。これは、また次回の楽しみに取っておきます。

 写真でも分かるように、あの丸坊主になった明日葉も息を吹き返してきました。幼虫たちが落としてくれた糞が非常に良い肥料になっています。


★2002年9月14日のキアゲハ(成虫)の様子
(写真をクリックすると別ウィンドウで大きな写 真が表示されます)
末っ子キアゲハは、サナギから抜け出て美しい羽を広げていました!
とまっている枝の下の方にあるのが抜け殻です。
きれいなチョウチョに変身したね!
感動だわ〜!
体の中に、まだ水分が残っているので、胴体の下の方がぷっくりしています。
でもまだまだふとっちょさん....。
まだ体の中の水分が抜けてないんだよ。
羽化した蝶は、すぐには飛び立てません。
ゆっくりと羽を乾かして、 サナギの中で縮こまっていた体を隅々まで伸ばす必要があります。
こんなときが一番無防備で危険なんだって。
でも、山下さんが見張ってくれてるから、末っ子ちゃんも安心だね。
きれいな羽を広げました。
黒と黄色のコントラスト、ポイントのブルーと赤が本当にきれいです。

美人に成長したね〜。
ほれぼれしちゃうね〜。

枝の下の方まで降りてきました。 旅立っていくのももうすぐかな?
うれしいけれど、ちょっと寂しい瞬間です。

末っ子ちゃんもどこかで恋をして、新しい世代を生むのよね〜。
うん、今の時期だと、冬を越す世代を生むかもね。
また、山下さんのところに戻ってきてほしいね!
うう、旅立ちはうれしいけど、寂しくなっちゃうよ〜。
末っ子キアゲハちゃん、元気でまた山下さんのところに戻ってきてね〜!


〜ころころ島から山下さんへ〜

山下様

 この1ヶ月、キアゲハが成長していく写真と楽しいご報告をありがとうございました。
 私達は、キアゲハの蛹化・羽化は観察したことはありましたが、卵から成虫に羽化するまでは見たことがなかったので、山下さんから送られてくる写 真を毎回とても楽しみにしていました。

 露にぬれてキラキラと光る真珠のような卵の写真をはじめて見た時の感動は、忘れられません。
(ただし、虫の苦手な探検隊3号は、 原物より巨大なイモ虫ちゃんの写真を見て、コンピュータの前で凍り付いていましたよ....。ふふふ)

 また来年も山下さんのところにキアゲハたちが戻ってくることを私達も楽しみにしています。
 今度はぜひ、羽化の瞬間のご報告をお待ちしています。
 ほんとうにありがとうございました。

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この観察記録を読まれたみなさんも、身近な自然を観察してみて下さい。
街の中でも、意外に生き物たちはがんばって生きていますよ。

なにか面白い発見があったら、ぜひとも記録に残してみましょう。
そして、ころころ島に報告して下さいね。

こちらまで お待ちしています。! coro2jima@yano-el.co.jp

 



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