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ころころ島:先日はキアゲハ(チョウ)の件で色々教えていただいて、ありがとうございました。おかげさまで、なんとかビデオ撮影することができました。
...『キアゲハかんさつ にっき』を大谷さんに見ていただく。
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大谷さん:へぇ〜。きれいに撮れましたね。12日に羽化だと、うちと同じくらいですね。家でも今、小学校2年生の子どもが夢中になっていて、キアゲハの幼虫とかサナギを採ってきては食卓の一輪挿しにニンジンの葉と一緒に挿しておいて、羽化させてますよ。
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ころころ島:お子様も、やはり昆虫好きなんですね。ところで、以前、大谷さんご自身が昆虫少年だったと聞きしましたが、昆虫少年になったきっかけを教えてください。
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大谷さん:僕は小さい頃少し身体が弱くて、友達が川や崖をドンドン行ってても、取り残されてしまっていたんです。ある時、いつものように友達においていかれた後、まわりを見まわしたら、昆虫に囲まれていた。それが昆虫との出会いだったと思います。それから昆虫が面白くなったんです。
緑色に透き通るように光るアオカナブンの青さに手がひきこまれそうな気がしてドキドキしていたし、セミやトンボの羽化にも感動していました。トンボのしっぽが液をポトポト落としながら、どんどん細くなる様子に息をのんだものです。
それから標本作りをし始めました。じっくり見るには、やはり標本にしないと見れないから。始めは小学生でお金がないので、標本に必要なものは手作りしてました。それで、徐々に買い足していった。標本作りをやっていくうちに、昆虫について当然にも友達よりも詳しくなりますよね。そうすると、友達からは尊敬の目で見られるようになります。遊ぶ時は取り残されてばかりでしたから、なんだかとてもうれしいんですよね(笑)。小学校の5年生か6年生の頃の作文には、僕は昆虫博士か生物学者になると書いていました。
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ころころ島:なるほど。標本作りは面白いし、それに友達からも認めてもらえるしで、筋金入りの昆虫少年になっていったんでしょうね。私も小さい頃、兄が買ってきた標本セットを一緒に使ってましたけど、標本作りって、以外と難しいという印象があるんですけど。
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大谷さん:標本セットは使い物にならない。ピンとかも服を止めるくらいの短いのしか入ってないでしょ。あれではちゃんとできないんです。標本用のピンは4cmって決まってるんですよ。それに、昆虫はすぐ乾燥するから、本当は注射なんて打たなくていいんですよ。使うとしても、三角紙の中で固くなってしまったチョウの羽を伸ばすのに熱湯を注射するくらいかな(3分間待つと、柔らかくなります)。
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ころころ島:そうだったんですか。知りませんでした。そういった情報は小学生の頃にご自分で本などを読んで調べていったんですか?
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大谷さん:本当は近くに知っている人がいたら良かったんですけど、いなかったですから、全部自分で調べましたよ。本を読んでいても専門用語などがあったりで難しいんですけど、好きだという気持ちで色々調べたりしていくうちに、だんだん分かるようになるもんですね。
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ころころ島:なるほど。それで現在は子どもにも標本の作り方を教えたり、教える事ができる大人を養成する講座などをされているのですね。子どもと一緒になるようになって、発見した事を教えていただけますか?
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大谷さん:そうですねー。たくさんありますよ。
具体的にというと..例えば、ピンを押さえるのには力や体力が必要で、小学1年生ではまだ無理なんです。つまんで押さえる力がないんですね。つまめても、うまく押さえられなくて昆虫が下に沈んでしまうんです。標本作りを始めるのは小学2年生からですね。あと、一緒に炎天下の中を歩いていると、子どもの方が先に暑くなるんですよね。地面にも近いし、体の容積が小さいから。だから、子どもと一緒に昆虫採集などする時は、すごく気を使いますね。蚊にも食われやすいし。
あとは...そうそう、虫採り網の使い方を知らないんですよ。人間の持っている狩猟本能でできると思っていたのに、できないんですよね。本能じゃないんだとその時知った。(笑)
だから、一から教えてあげないといけないんです。網に虫を入れてもそのままだと、その入り口から虫が出ていってしまって、逃げられてしまうから、くるっと返さないといけない。とか、網から昆虫を出す時も、上に上がる昆虫だったら、網を下向きにして虫が上にくるのを待たないとといけない。とか。ほとんど網を持って遊んだ経験がないんでしょうね。まあ、教えた後は楽しそうにやっていますけどね。
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ころころ島:それだけ自然に接する機会が減ってきている。ということでしょうね。
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大谷さん:8月の初めに夜の観察会(サマースクール)を3日したんですよ。これは面白かったですよ。初日は夜の11時までで、夜のネイチャーゲームなどをしたんです。
耳をすませて、聞こえてきた音を書いていく『聞きとりMap』を作ったり、ジャリの場所でおにごっこのような事をしたり。
一人鬼を決めて真ん中に座らせて、他の人は鬼の横をそっと音がしないように通り抜けるんです。鬼は音が聞こえたら、懐中電灯で音のした方を照らす。で、光りがちゃんと当たっていればその人はアウト。ちゃんとジャッジマンがいて、ジャッジをするんです。
その他にやったゲームは、暗闇の中のかくれんぼ。かくれんぼといっても、全身隠れてしまうんじゃなくて、身体の一部を出してかくれるんです。それで鬼になった子は、それが木なのか草なのか、人なのかを見分けながら、何人隠れているかを当てる。
これら全てのゲームは、夜に虫を採る時に必要な事なんですよ。『聞きとりMap』は音に耳をすます事や、音を聞き分ける事だったり、おにごっこも夜はそっと歩いて、虫のいる方向を聞き分ける事だし、かくれんぼも暗闇が怖くなくなって慣れる事なんです。
2日目は昆虫採集や、テントを張って夜にスライドを見たりしました。雨が途中降ったけれど、帰りたい、という子はいなかったですね。夜は起きている子だけ星空観察の話もしました(雨模様で星は見られなかったけど)。
3日目の朝は4時に起きて、バードウォッチングをしました。あまり鳥はいない時期だったんですが、スズメが森からたくさんとぎれなくあふれ出る様子は感動したようでしたね。その後、ミツバチ観察とハチミツとり。そして、とったハチミツをパンにつけて朝食。ハチミツはお土産にもしました。子どもは十分満足したようでした。
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ころころ島:こどもになって、参加したかったです!
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